かつて有名税と言われていたもの

最近の予告.in の騒動を見ていて思ったことをメモ。

昔から「芸能人や有名人は一般人よりも過剰に普段の素行を指摘されてかわいそうだ」といった類のことが言われてきました。芸能界の話はほとんど追ってないのでなかなか例が思い浮かびませんが、覚えている限りでは加護亜依の喫煙騒動辺りでしょうか。こういった類の騒動が出てくる度に、一般人なら注意されて終わりになるのに厳しすぎないか?のような論争が起こりますが、それらの論争の多くは「有名税」という結論とともに収束していきます。

しかし、ここ数年、かつて有名税と言われてきたものが少しずつ一般人にも降りかかるようになったと感じます。それは、mixi などの SNS と呼ばれる Web サービスのおかげで、友人に話すような軽い気持ちで(ばれるとマズい)文章を公開してしまう一般人が増加したせいでもありました。

たとえば『飲酒運転』ってキーワードで日記を検索すれば、
”今日はつい飲酒運転しちゃいました☆”なんてバカタレがザクザク出てきます。
そんな日記を2chに貼られたらもうアウト。
証拠のSSを取ったうえで大学に通報され、警察に通報されて人生オワタです。

ミクシィ王国 Majiで陥落5秒前の危機 - べにぢょのらぶこーる

そして、今回の予告.in 関連の騒動。これまで、社会的制裁が加えられるような騒動が起こったときには、(名前などの)自分の個人情報を軽い気持ちで公開してしまうことに対する問題とセットで語られることが多かったのですが、小女子騒動で、匿名でやった悪ふざけであっても同様の制裁が降りかかって来る可能性があることを見せ付けられました。

結局、「かつて有名税と言われていたもの」が一般人に降りかかってこなかったのは、誰もただの一般人には社会的な制裁を加えるための労力を割くほどの興味がなかっただけで、容易に証拠を押さえたり通報したりするシステムが揃っているのなら、社会的な制裁を加えてやろうと構えている人はいくらでもいるのだな、と実感しました。

このところ庶民の生活にも影響のある不正追放キャンペーンが続いているが、たいへん結構なことだ。政治家やらか官僚やら、縁遠い人々ばかり攻撃しているのはおかしい、まず自分たちの生活から改めるべきだ、と私は思ってきた。どうして他人にばかり、息の詰まるような倫理的生活を押し付けられるのか、と。
…(中略)…
じつのところ私は、それがイケナイとは思わない。ただ不愉快でならないのは、そんな彼らの多くが、身近でない誰かさんの話題となると、途端に高潔な主張を振りかざすことである。彼らには重い責任がある? そうかい、自分は高校生として必ず学ぶべき教科すら知らなかったくせに! 知ってて、ズルしたまま卒業しようと思ってたヤツはなお悪い!
…(中略)…
美しい国」は、生きづらい。他人を責めるばかりですむと思っていた人々には、この先も様々な「誤算」が待ち受けている。それでも人々が「美しい国」を目指すとき、私も認識を改めることになろう。

みなさん頑張って「美しい国」を作ってください

上記の記事は違う事件への意見ですが、これまで有名人だけが被るものと思われてきたものが、どんどんと一般人にも被る可能性が出てきたのだなと感じます。

予告.in 関連の騒動に関してはいろいろ意見があがっており、それぞれに正しいと思える一面があるように思います。現在の状況で*1、挑発のようないたずら犯罪予告をするのは控えるべきだという意見も正しいと思いますし、一部の正義の名の下に盲進して行動(通報、および予告.in への書き込み)している人達とその人達の尻馬に乗って馬鹿なゆとりや無職が自爆し人生を終わらせる無様な光景に腹を抱えてゲラゲラ笑っている人達の方が問題だ、という意見にも納得できる部分があります。どの辺りで折り合いが付いていくのかはまだ分かりませんが、あまり生きづらい方向に向かわないと良いなぁと感じています。

こんなはずじゃなかった、とはならない事を祈って。

*1:現在と言うかいつでもでしょうが

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