インターネットとの付き合い方

一般論としてどうこうと言うよりは、自分自身がどのようにインターネット(と言うか Web)と付き合っていくかと言うお話です。先月末辺りから Web 上での関わりを少し減らそう、あるいは関わる分野を限定しようとしているのですが、その理由は「見なくても良いような記事を見て、その度に無駄なイライラを募らせてる自分に嫌気が差した」と言うものでした。

Web 上ではスルー力が大切 とよく言われ、私自身もコメント等による Web 上での反応はできるだけ抑えるようにはしているのですが、コメント等を残さなかったからと言って完全に「なかった事」にできるかと言うと決してそう言う訳ではなく、記事自体やそれに対する各種反響を見た事によって感じる微妙な不快感やイライラはしばらく残ってしまいます。また、野次馬根性と言うか「怖いもの見たさ」的な誘惑はそれなりに大きいようで、タイトルを見た時点で「これは見ない方が良い」と直感できるようなものでもついリンクを踏んでしまい、その結果、前述したような状態になって精神的に消耗してしまう事があります。

こう言った事情を考慮すると「炎上案件」的な記事はそもそも自分の目に入らない(入りにくい)状態にした方が良いと強く感じ始めており、その観点で RSS フィード、はてブのお気に入り関連、Twitter のフォロー関係等を整理する、あるいはフィルタリングする方法を検討中です。この問題に関しては、「自分の目に入れたくないのであれば、そもそも Web を見なければ良いのでは?」と言う見方もあります。実際、Twitter に関しては利用しない事も検討したのですが、本業、あるいは本業に近い分野に関する疑問が Twitter 上のやり取りで解決する事があるのも事実で、完全に利用しない道を選ぶのはそれはそれでマイナスだなと言う結論になったので、もう少し別の方法を検討しています。

近年、Web 上に存在する情報量が以前にも増して増え続けており、自分にとって不必要な情報は強気にフィルタリングしていく事が重要である、と個人的には強く感じています。下記は自分が Web 上に投稿されるものとの付き合い方を考える上で参考にした意見です。

そのため匿名掲示板には暗黙のルールがあります。「荒らしは放置」つまりルール違反の人は相手にしないということです。発言がルール違反であることは見ればわかりますから、その人をわざわざ追い払おうとしないで単に見ないようにすればいいのです。

ではどういう基準で「荒らし」を認定すればよいのでしょう?それは単純で、自分が「荒らし」だと思った意見は「荒らし」なのです。そしてそれに対して注意したり追い払ったりせず単に無視します。もしかしたら他の人はその意見を「荒らし」ではなく「重要な意見」だと思って相手するかもしれませんが、それはあなたには関係ありません。あなたが無価値だと思う意見は見ないようにしましょう。そして他人がその意見に対してどう思おうと放っておきましょう。それが荒らしに対する簡単確実な対処法です。

議論のしかた - 様々な話題

どうせ私が言う程度のことは、タイミングの前後はあろうと、同じようなエントリが書かれるんだから、無理に嫌な思いをしてまで見ることはない。もっと好きな人が書いた時にでも読めばいい。

「上から目線」の次は「ドヤ顔」か - おごちゃんの雑文

一つ目は「荒らし(無視する意見)」かどうかは自分の主観で決めて良いと言うものです。そして二つ目は、個人的にはこれが決定打となったのですが、「(少なくともコメントレベルの意見であれば)有用な意見であれば必ず、いずれまたどこかで目にするはずだ」と言うものです。ネット上では様々な話題について、同じような議論が繰り返し巻き起こります。そのため、独自にデータを収集して解析したと言った類のものでなければ、例えその場でスルーしたとしても似たような意見を再び目にする可能性は決して低くありません。

ここ10年位で、これまでとは比べものにならない程、多くの人々が Web 上で発言するようになってきており、残念ながら全ての情報(発言等)と真摯に向き合う事は現実的ではないと感じています。したがって、ある程度は「もし、重要な意見であるならば、再びどこかで目にするだろう」と割り切り、見たくないものに必要以上に引きずられず(システム等を利用して)効率的にフィルタリングしていく事が重要となってくるだろうと思います。

ただ、これまではサイト、あるいはユーザ単位でのフィルタリングを検討していたのですが、最近は「Web 上で触れる(関わる)情報の『分野』を制限しよう」と言う方向性に揺れつつあり、検討している方策等もそれに応じて変化しています。自分の職業的にも Web を完全に無視すると言う選択肢は問題があると思うのですが、一方で、今のまま Web 上の情報に触れ続けるのも……と言う気がしているので、しばらく自分にとって納得のいくような形を模索してみようかと思います。