結婚願望の本気度

データえっせい: 結婚の希望と現実 と言う記事を見かけました。統計データ自体には特に意見等もなかったのですが、ふと思い出した話があったので、ブログ書けない病のリハビリも兼ねて、今日はその紹介をしようかと思います。

A:「最近、「結婚に対して高望みし過ぎな喪女」みたいなスレとか記事とかよくみるけど。多分なんだけど、私にもそういう感覚あるから思うんだけど、これ、別に身のほど知らずなわけじゃないんだよ」

…(中略)…

A:「私ハンゲでしかやったことないけど。自分はダントツの四位で、オーラスで手もバラバラ。どう考えても勝ち目なんてない。ただ、ゲーム上は一位を目指した手を作らなきゃいけない」
し:「無理を承知で役満狙ったりするね。というか、そうするしかないというか」
A:「多分似てると思う。四位確定させるくらいなら上がらない方がいい、とかさ。自分はほぼ負けることが分かってるんだけど、ルールとか、マナー上努力目標は掲げておかないといけない、みたいな状況」
A:「「年収1000万以上」とか。一部上場企業がどうとか、確かに笑えるけどさ、要するに役満と同じ、半分強制的な努力目標なんだよ。それか、達成出来ない経営目標でも無理して立てないといけない経営者」
A:「だから、逆に、この人たちは結婚ってもの自体にはそこまで価値をおいてないんじゃないかな。妥協した結婚生活よりは独身の方がマシ。だって慣れてるから。四位の結婚生活を送るくらいならラスのままゲーム継続の方がまだマシ」
A:「ただ、もし役満が上がれるなら結婚してもいい、くらいの考え方でないと色々ときつ過ぎるから、身のほど知らずに見えるんだと思う。少なくとも私はそうだな」
A:「だから、多分、妥協するっていう選択肢は最初からないんだと思う。だって妥協するのは四位確定の上がりと一緒だから。妥協した上での結婚生活、ってものを、そもそも得ようと思わない人が多いんじゃないかな。」

結構本音で、いわゆる「結婚への高望み」の中身について聞いてきた: 不倒城

結婚願望に関するアンケートでは「異性に対して高望みしすぎ」みたいな結論で終わる記事もぽつぽつ見かけますが、あの類の記事を読むと「このアンケートに答えた人達は果たしてどれ位、本気だったのだろう?」と言う事をよく思います。

こう言った「対外的には高望みな条件を提示しつつ、独身を続ける」と言う選択肢を選ぶようになった背景には、「結婚」と言う制度自体への意識の変化も強く関係しているのだろうと思います。現代においての「結婚」は、国全体としての問題は置いておくとして、個人の観点から見ると「結婚は必ずするべきだ」から「結婚してもしなくても、どちらでもいい」、もしくは「できれば結婚した方が良いが、しなくても構わない」程度まで意識の変化が起こっています。

以前に、そして愛だけが残った と言う記事を書いた事がありました。

もう一つ、結婚自体(正確に言うと、「結婚後の夫婦の共同生活」)についても「愛」以外の機能がどんどん低下してしまっているため、「結婚」するかどうかの判断基準として「愛」のような精神的なものしか残っていないと言う現状もあります。

社会学者のオグバーンは、家族には以下の7つの機能が存在したと述べる。

  1. 生産単位としての経済的機能
  2. メンバーに対する地位付与機能
  3. 子どもに対する教育機能
  4. 家族メンバーの生命・財産を守る保護機能
  5. 進行活動を通じてメンバーの精神的安定と結束をはかる宗教機能
  6. 安らぎを図るレクリエーション機能
  7. メンバー同士の愛情機能

オグバーンは産業化の発展にともない、7番目の愛情機能のみが家族の中心的機能になると指摘した。

指摘のとおり、愛情以外の家族の機能は低下している。愛情は親子間でとくに強く作用し、愛情機能は家族のコアとなる機能となっている。

「崩壊」し続ける家族・そして愛情だけが残る

以前では重労働であった炊事・洗濯等の家事も、様々な家電製品やスーパー、コンビニのような店舗の出現により単身でも特に問題なくこなせるようになりました。また、完全ではないですが、女性も職に就けるように世の中が改善されつつあり、女性が一人で生きていく事も割と現実的になってきました。

その結果、以前は結婚して「役割分担」していたものが一人でも賄えるようになり、そう言った理由(役割分担など)は「結婚」を検討する上での優先順位としてはどんどんと低下しています。

そして愛だけが残った - Life like a clown

様々な面において便利な世の中になり男女関わらず昔よりは一人でも生きていけるようになった現代において、かつて「結婚」と言う制度が持っていた役割がどんどんと薄れており、結婚するかどうかの決め手が「愛しているかどうか」と言う点に強く依存するようになってきています。Web 上でいろんな人の呟きを見ていると「結婚なんて必要ない」と言う意見をよく見かけたりしますが、男女関わらず、そう言った人が今後さらに増えていくのだろうと予想されます。

ただ、国全体としては、恋愛・結婚・出産が 1 セットでくっついている現代においては「未婚が進むと出生率が下がる」と言う問題があるため、放置と言う訳にもいかないのが難しいところでしょうか。

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