鏡の法則で見るアンチ生成の仕組み

豪一郎がゆく:鏡の法則(ハンカチを用意して読め!)というエントリが大きな反響を呼んでいます.私自身は,それなりに感動したと言ったところでしょうか.このエントリに対する感想は,様々なblogで書かれていますので,ここでは置いておきます.

さて,このエントリに対する感想のblogを見ていると少し面白い流れが見られました.元のエントリは基本的に感動を誘う(ことを意図してる?)物語です.そのため,初期の反響では“私も泣いてしまいました”とかエントリを肯定した内容のものが大部分を占めていました.

ところが,ある時期から“胡椒臭い”,“何で突然いじめ問題が解決するんだよ”などの批判的な感想が多く目立ち始めました(初期においても,いくつかこういったエントリは見られていましたが,数的には少数でした).

さらに面白いことに,ここからまた少し時間が経つと,“いじめ自体が母親の思い込みだった.元からいじめは存在しなかったと考えれば納得いく話では?”と,今度は批判的な意見に対する批判意見が多く目に付くようになりました.

ある記事を読んだ時に抱く思いは人によってそれぞれです.そのため,似通った方向の意見が続くと,そうは思わない人によって歪み(ひずみ)が生まれます.ある方向の意見が集まれば集まるほどその歪みも大きくなっていきます.そして,その歪みが臨界点を突破するとそれが爆発し,揺り戻しが発生します.ここで,俗に言うアンチが誕生します.

上記のような流れが,鏡の法則のエントリの反響に顕著に見られたのはなかなか興味深かったです.