アンチが望むものは何か?

亀田興毅が王座防衛を果たしたとのことで.私は,特にボクシングに興味はないのでその結果自体はどちらでも良いのですが,これに関連して気になったものを見つけました.

  10-7 10-8 10-9 10-10 9-10 8-10 7-10
1R 6% 3% 18% 26% 25% 4% 22%
2R 3% 2% 22% 27% 25% 3% 21%
3R 3% 2% 16% 23% 34% 4% 21%
4R 4% 4% 35% 18% 17% 4% 22%
5R 4% 7% 48% 11% 13% 3% 18%
6R 3% 3% 33% 27% 16% 3% 19%
7R 6% 11% 49% 10% 8% 2% 17%
8R 5% 4% 41% 22% 10% 2% 18%
9R 3% 3% 29% 30% 19% 2% 18%
10R 7% 14% 49% 6% 8% 2% 16%
11R 7% 8% 54% 9% 6% 2% 18%
12R 8% 3% 18% 21% 27% 6% 21%

上表は,みんなが判定する初防衛戦というページでの,それぞれのラウンドのスコアの投票結果です.スコアは,亀田-ランダエタで,全て得票率で表示しています.

ここで面白いのは,(亀田)7-10(ランダエタ)の得票率.全ラウンドで20%前後の得票率を維持しています.恐らくアンチ亀田な人が投票しているのだと思いますが,ここまで露骨な結果が出ているのは少し驚きました(10-7の方は,それほどでもないのも面白いところ).

この結果で気になったのは,“アンチ亀田は何がしたかったのか”ということです.単に“亀田が嫌い”ということを表明したかっただけなのかもしれませんが,その表明方法が匿名による投票というもの微妙なところです.この結果から,“亀田って嫌われているのだな”というのは汲み取れそうですが,そのこと(亀田は嫌われている)は別にこの結果を見なくとも分かります.

この“アンチ亀田の票”が,例えば,(亀田)9-10(ランダエタ)に結集したとすれば,この投票上の結果は恐らくランダエタが勝っていたでしょう.“ネット上の投票上ではランダエタが勝っていた”という事実が手に入れば,(賛同する者が多いかどうかは別として)それを基にまた“亀田ひいきな判定だ!”という批判を展開することも可能となります.もし,アンチ亀田の目的が“亀田を批判すること”であるならば,この投票は良い戦略ではないな,と感じます.

似たようなことを君は同志などではないでも述べたのですが,批判側も戦略を持って行動するともっと面白いのにな,と感じました.