はてな運営元がさらっと凄い発言をしている件

非常に気になるコメントを見つけたので,メモ代わりに.

naoya 2009/05/26 12:14
ありがとうございます。

自分のブログ、日記へのコメントを非表示あるいは公開範囲を限定できる、という機能という理解でよろしいですか?

制御権に関しては紆余曲折ありながらも自分も所有者はブログのオーナーであるべきという風に思うようになりましたので、制御権は検討していきたいと思っています。
・・・(中略)・・・
問題はアカウントの紐付けで、はてなダイアリーはてなグループであればエントリーの所有者が URL 等から一意に決まるのですが、そうでない場合に所有者が分からないので、適当な仕組みでカバーする必要があると思っています。(どうしても漏れが発生してしまいそうですけど...)

何が売りなのかよくわからん、ぶくま+ - finalventの日記

上記の記事の先のコメントでも指摘されている通り,「自分だけに見えないよう(非表示)に設定する」と言う機能は既に存在しているため,上記の発言は恐らく「ブックマーク・エントリーページに表示すべきではない(と感じられる)コメントを完全に非表示にする(全閲覧者から見えなくする)」と言うものであろうと思います(もう少し緩いものを想定しているのかもしれませんが).

これは,先日ちょうど論争になっていた はてブはYouTubeのようにコメントに対するマイナスの評価軸を取り入れるべき - Cheshire Life に関する問題に近いものでしょうか.この記事では,「表示すべきかどうかを多数決で決定する」と言うシステムが提案されていましたが,上記のコメントはさらに一歩進めて「表示すべきかどうかを記事の著者に委ねる」と言うシステムと読み取れます.

ブックマークコメントとブログ記事の比較 - Life like a clown でも述べたように,ブックマークコメントに罵詈雑言のようなものが多い「ように感じる」原因の一つは,誰からの査読もなしに自分のコメントを表示させることができる事に起因するだろうと考えられます.そのため,(個人的に感じる良し悪しは別として)いったんブックマーク・エントリーページにコメントが表示された後に,何らかの審査機構を設けると言うのは対策手段の一つであろうと思います.

ただ,これを記事の著者に(しかも,既存の all or not ではなくコメント単位で)委ねた場合,「著者が自分にとって不都合なコメントのみを非表示にするのではないか」と言う懸念が当然浮かび上がってきます.その辺りの懸念を多くの(既存の?)ユーザがどう感じるのか,興味深いところではあります.

まぁ,(上記のコメントがそれなりに現実味を帯びている将来図であるならば)「文句があるなら自分の blog で書け」と言う運営側の意思表示かもしれないですし,個人的にはそれはそれで良いのかなと言う気もします.

以上,さらっと爆弾発言が投下されているような気がしたので,勢いで書いてみました.