とある Twitter 疲れの未来

ふと思い浮かんだネタ.

Twitter に Twitter 疲れをもたらした奴の正体がわかったよ.正体わかった瞬間からだが震えたよ.まじで.

あからさまにいうとさぁ.賢いスーツな奴らと,頭の固くてあわれなおやじの歴史だよ.

最初は,セカンドライフだよ.これからは,バーチャル店舗が主流になって,もう現実世界の店舗はいらなくなる.パソコンの前にいて,必要なタイミングでキーを叩くだけで即座に商品が入れ換わる.現地に運搬するような余計なコストはもう必要ありませんよみたいな.最初にね,キャッチーな言葉とともに,あらたなサービスを広めようとするのは,賢いスーツなやつらよ.

やつらは賢い.そして悪人じゃない.最初は本当に良いと信じてるんだからさ.でも,悲劇はその後起こるんだよ.賢いスーツなやつらに「これからはセカンドライフだ」と信じ込まされたおやじはさぁ,なんでもかんでもセカンドライフで宣伝しようとするわけよ.それがさぁ,悲惨な結果になったのは周知のとおり.

スーツな奴らは賢いからさぁ.セカンドライフがうまくいきそうにないことを知るとさっと逃げ出す.でも,これも悪いことではないんだよ.状況を的確に判断してさぁ,行動するのはあたりまえ.悲惨なのはさぁ,頭の固いおやじの下で働いている従業員たち.彼らのことを思うとホントに心が痛む.商品のグラフィック作るのめんどくせー,客がいねー,そもそも誰もいねーと思って,頭の固いおやじにいっても聞いてくれないんだよ.これからはセカンドライフに決まっているだろう,今のうちに先行者利益を確保しておくんだとかいってさ.

そんなスーツな奴らの次のターゲットになったのが Twitter だよ.いつものごとく,スーツな奴らは煽る訳よ.この画面を見て下さい.これだけのフォロワーの人達に私のつぶやきが瞬時に伝わるんです.これは凄い宣伝効果ですよみたいな.

Twitter を宣伝に使うのは全然構わないんだ.でも,スーツな奴らに煽られたおやじは変な認識を持つわけよ.Twitter を使って多くの人に宣伝できる,宣伝効果を高めるためには多くのフォロワーを獲得する必要がある,フォロワーの多い Twitter-er は良い Twitter-er ってね.そうすると,おやじたちは Twitter のフォロワー数でその人を評価し始める.さらに,部下達に「これからは Twitter だ.お前も Twitter のアカウントくらい持っていなくてどうする」とか言い始めるおやじも現れる.そうすると,また悲劇が起こるわけよ.

Twitter に Twitter 疲れをもたらしたのは,頭の固いおやじたちさ.俺達は,Twitter はそう言うものではないんですよ,フォロワー数なんてものは使い方によって全然変わってくるんですよ,と必死に説得するんだけど,頭の固いおやじたちは聞く耳を持たないんだ.おやじに関わる人達は,Twitter のアカウント持ってしかも数多くのフォロワーを抱えていないといけなくなる.それに対する強迫観念が,多くの人達に Twitter 疲れをもたらしたわけよ.

Inspired by Javaを古くしたやつとRubyを煽っているやつ - higayasuo’s blog

まじめに

なぜ今になってようやく「Twitter疲れ」が話題になるのか? - Life like a clown で Twitter 疲れの例を 2 つほど引用したのですが,個人的には 元企業法務マンサバイバル : 「twitterはゆるいつながり」は、とんでもない間違いでありました に関してはピンと来ていませんでした(難しく考えすぎじゃないか,と言う印象が強かった).

ただ,以下のような事例を見て「ビジネス界*1の一部では,Twitter はすでに娯楽以上の意味を持ってしまっているのではないか」と言う気がしました.

どうもtwitterでは、フォローよりフォローワーが多い方が凄いという価値観を持っている人が多いのか、相互フォローでフォロワーを増やしてから、リムーブを掛けて「フォローしている」を整理して、フォロー < フォロワーを演出する人が居ます。
・・・(中略)・・・
コンサル系・アフィリ系であれば、こういうやり方で数字を演出して、ほら、自分は、何もしなくても2000人以上のユーザーが勝手に寄って来る、実力派コンサルなんです!ほら、ほら!見て下さいよ、あの有名な経営コンサルの●●先生だって、フォロワー800人位なんですよ!だから、私と顧問契約をすれば、儲かりますよ、社長!という経営者・法人企業への餌として、結構、効果的ですよね。

twitterでインチキカリスマを見破る方法

私を含めて多くの人達は,Twitter を娯楽の一つとして利用しています.思わぬ繋がりができたりと娯楽以上のメリットが発揮される事もありますが,基本的にはただの娯楽です.そのため,適当にフォローして適当に呟いています.フォロワーが増えてちょっと幸せに感じるときもありますが,あまり深く気にしたりはしません.

しかし,世の中には Twitter が既に娯楽ではなく,どちらかと言うと仕事寄りのものとして認識されている領域があるのかなぁと言う気がしました.企業の公式アカウント辺りは明らかに仕事として運営されていますが,個人アカウントに限ってみても「ただの娯楽」では済まない人達がいるのかもしれません.

そう考えると,以下のような反応も理解はできます.

自分がtwitter社会から注目・信頼されている存在なのか、それとも無視されている存在なのかどうかが一目瞭然なこの状態の、どこが「ゆるい」のかと。

元企業法務マンサバイバル : 「twitterはゆるいつながり」は、とんでもない間違いでありました

過剰な SEO,SBM SPAM などのように世の中にある程度影響を与える事が出来ると言う認識が強まると,どうしてもおかしな(?)使い方をする人達が現れます.多くのサービスでは,運営側が対策を取る事によって消えていくのですが,Twitter もうまい方向に終息していけば良いなと思いました.

蛇足

完全に蛇足ですが,一時期「Twitter にはセカンドライフ臭がする」と言う話題で喧嘩が起っていたような気がしますが,上記のような記事を見ていると「Twitter にセカンドライフ臭のする人達がやってきた」と言うのが正しいのかなと思いました.もっとも,セカンドライフ自身もその類の人達の被害を受けてしまったサービス一つ,ですが.

*1:ビジネス界がどこを指すのか知らないのですが