ニートブログ、海外就職ブログでアクセス数を稼ぐ宗教的な方法

http://kaigai-shushoku.blogspot.com/2010/07/blog-post.html より.内容自体には「過激だなぁ」以上の感想は抱かなかったのですが,顔写真(アイコン)を見て以前 Togetter - まとめ「ニートブログ、海外就職ブログでアクセス数を稼ぐ宗教的な方法」と言うまとめ記事を見たことを思い出しました(まとめ自体は消去されていたので,個々の呟きから引用.該当のまとめは,現状では Google キャッシュ などで確認する事ができます).顔写真って大切ですね.twitter のデフォルトやよく見るようなアニメキャラのアイコンだったら,2つの記事が私の中でリンクする事はありませんでした.

ニートブログや海外ブログのアクセス数を簡単に稼ぐ方法を思いついた。(permalink)
1、ニートや、日本で友達がいない海外厨を決して悪く言わない。・・・Social Mediaは、リアルで文句をいえない社会的弱者が自分の傷を癒すため使われる側面があるから、そいつら「君は悪くないんだよ。社会が悪いんだ」と耳障りのいい言葉だけを与える。(permalink)
2、ニートや海外厨にたいして、具体的な解決策を提示しない。提示する際はハードルの低いものを提示する。・・・会社で同僚に、会社の文句を言えば友達が出来るけど、解決に向けてがんばろうとする人は少ない。同様に、変化を求めてもいけない。「悪いのは社会だから、君そのままでいいんだよ」と。(permalink)
3、社会を論理的に批判し、「あなたは正しい。社会が間違っている」と、傷をなめてあげる。宗教の手口や胡散臭いセミナー、セラピーの手口ですね。社会的弱者は、リアルに心強い味方が少ないから、弱者救済のメシア的な味方になってあげれば、信者が増える。(permalink)
4、そこまでやったらブログの読者は信者状態になるから、客観的な事実は重要ではなくなり、ただ独裁者の演説のように、悪をつくり、悪を罵倒し続け、自分たちが正義の徒であると、身振り手振り伝えればいい。(permalink)
ネット利用者の多くは、「僕は自分で考えて行動できる情報強者キリッ」と思っているようだけど、マスゴミ偏向報道から、ネットの偏向記事に移動しただけで、本質的には何も変わっていない人のほうが多い。(permalink)

このまとめを思い出して,「あぁ上記のブログはこのコンセプトに従って作成・運営しているものなのか」と言う感想を抱きました.上記の記事の被ブクマ数が現在 70前後.大当たりとは言えませんが,まずまずの出だしと言う気もします.こう言った類のコンセプトは,発言だけなら割と目にするのですが,(他人に明らかに分かる形で)自ら実行と言う例は見たことがありませんでした.

私自身は,釣り宣言をしたブログに対しては「ブクマしたくないでござる!絶対にブクマしたくないでござる!」と言う信条なので直接ブクマしたりはしませんが(参考:批判ブックマークがもたらす効果 - Life like a clown),ブログがこの先どのように成長していくのかには少し興味があるので,しばらくは見ていようかと思います.

ニートブログ、海外就職ブログでアクセス数を稼ぐ宗教的な方法」なブログを読む時の注意点

内容自体(日本の就活事情とか海外での就職とか)への言及については,私は何かを言うだけの知識も気概もないので控えます.ただ,こう言った類のブログはややもすると扇動的なものになりがちなので,読む場合にも冷静になって読まなければなぁと言う感想をよく抱きます.

仮にコールセンターでオペレーターとして働くことになったとしても、そういう人生もアリだと思います。それが嫌なら、自分で考えてそうならないように気をつければ良いことです。それは個人の選択の自由であり、その原因をおれに求めるのは甘ったれのいい訳です。「だって、ブログではるって人が海外就職したほうがいいって言ってたんだもん!」なんて、大学の新入生が大人になっても、私には関係ありません。「大学生なら自分で考えろ。おまえはアルバイトをして、そこに不満があったら、いちいち求人情報の製作会社やバイト先のせいにするのかよ。」って言ってあげます。

http://bit.ly/9SLcis

上記のブログの著者のコメントにもあるように,上記のような記事に煽られて行動し失敗したとしても,恐らくは誰も責任を取ってはくれません.特に,まだまだ前例の乏しいようなものに挑戦する(フロンティアの開拓者になる)場合には,明らかになっていない事も多く予期せぬ失敗を犯す事も多々あります.上記の記事に関して言えば道義的にもかなり問題のある行動であり,それに応じて(実行者への)リスクも高まります.そう言ったリスクも考えながら,できるだけ冷静に検討する必要があるのかもなぁと言う気がしました(関連:補足:18歳の君たちに告ぐ,取りあえず東大へ行け - Life like a clown).