Windows 開発環境にインストールするフリーソフト

Windows の開発環境にインストールするソフトウェアについて纏めてみました.想定としては,メイン開発が C++, C# によるデスクトップアプリの開発で,サブとして Web 関係の事をちょっと遊ぶのような場合の環境です.

前書き

まず,私自身は何故かたくさんの PC に囲まれながら作業すると言う環境下に置かれる事が多かったせいもあり,オレポータビリティ 教に属していました(いちいち設定するのめんどくさい).したがって,これまでの基本コンセプトは「なるべくカスタマイズしない,カスタマイズしないと使い勝手の悪いソフトウェアはインストールしない,そもそもなるべくインストールしない」でした.

ただ,現在の状況としては,触る PC こそ多いのですが(メイン作業環境が 3台,サブを含めて 5台),プラットフォームは全部 Windows になったので設定ファイルの共有がある程度可能になってきました.さらに Dropbox の登場によって各種ソフトウェアの設定ファイルを Dropbox に突っ込んでおくと,次からは取りあえず最初に Dropbox をインストールすれば良いので共有・管理もかなり楽になってきました.

そんな訳で,もうちょっと設定をガシガシ弄る事も視野に入れつつソフトウェアを選定しています.「これがないと死んじゃう><」というソフトがたくさん生まれてしまう状況は好きではないので,どうするかはまだ決めかねていますが・・・

一般

前置きが長くなりました.まず,開発などに限らず取りあえずインストールするソフトウェア.ちなみに,エディタは戦争になるから触れません.

Microsoft Secueirty Essentials
Windows をインストールしたらまず始めに入れるソフトウェア.Microsoft 標準で今のところ問題になった事はないのでこれを使っています.これをインストールして初期スキャンを実行しながら Windows Update を実行すると言うのが大抵,最初の作業になります.
Dropbox
複数 PC 間でのファイル・フォルダの同期ソフト.先に述べたように,初期作業が終わったら取り合えずインストールして設定ファイルを取得します.それ以外でも,別 PC で作業する際にちょっとしたファイルを移動する場合には便利です.
CubeICE
自分で作ったものなので,その1.圧縮・解凍ソフトです.ファイル名の文字エンコーディングを自動変換しているので Mac などで圧縮されたファイルを解凍しても文字化けしない辺りが強みです.ちょうど今日,割と大きなバージョンアップを行って,いろいろと改善しました.
CubePDF
自分が作ったものなので,その2.仮想プリンタ形式の PDF 生成ソフトです.個人的には,テキストファイルではちょっと収まらないようなものをメモ代わりに取りあえず PDF 化する,みたいな使い方をしています.
Google Chrome
ブラウザはいろいろ悩んでいる最中なのですが,現状では Chrome(速度重視) + IE(何かエラーが起こったとき用)と言う使い方をしています.Firefox も 4 にバージョンアップしたようで,場合によってはまた Firefox に戻るかもしれません.
X-Finder
タブ型ファイラー.これまで MDIE を使っていたのですが,一部の動作に不満があった(同じディレクトリが同時に一つのタブしか存在できない)ので乗り換えました.それなりにカスタマイズの必要なソフトウェアなのでこれまで避けていたのですが,最初の理由で使ってみる事にしました.
FileZilla
FTP クライアント.対抗としては WinSCP 辺りがありますが,インターフェース的には FileZilla の方を気に入っています(SCP は終了ボタンを押した際など終了間際のインターフェースがイマイチ).SCP を叩く必要がなければこちらか.
Skype
コミュニケーションツールの中では今のところ一番よく使うソフトウェアです.通常チャット,音声チャット共用として使えるので便利です.打ち合わせなどを Skype で行う事も多いので取りあえずインストールします.
DAEMON Tools Lite
ISO イメージなどをマウントするためのエミュレータソフトです.使用頻度としてはそこまで高くないのですが,たまに *.iso ファイルなどをマウントする必要が出てきて困るので,取りあえずインストールします.
Cygwin
細かいの全部.gcc, ruby, svn, git, その他,かなりのものを Cygwin で済ませています.ターミナルは,以前は Poderosa を使用していたのですが,Cygwin に付いてくる mintty が割と使いやすいので最近はこちらを使用しています.
Evernote
人気の Evernote.私自身は使用していないので感想などは言えないのですが,CubePDF でポストプロセスとして任意のバッチファイルをなどを実行できるようにしたのは,生成した PDF ファイルを Evernote へ送りたいと言う要望に応えたものでした.

開発環境

開発者専用のようなソフトウェア達.

Microsoft Visual Studio Express
Windows 関連の開発環境と言うことでまずは Visual Studio.現在の最新バージョンは Visual Studio 2010 ですが,私自身は .NetFramework 4 周りでいくつか苦い経験をしたのでしばらくは Visual Studio 2008 を使用しています.
WinMerge
2 ファイルの差分を閲覧する時に使用するソフトウェア.差分を見るケースはバージョン管理ソフト上で閲覧する事の方が多いのでそこまで使用頻度は高くないのですが,バージョン管理されてないファイルの差分を確認するときなどに使用します.
Stirling
バイナリエディタ.画像ファイルなどのバイナリフォーマットのファイルのヘッダ情報を確認したいときなどによく使います.要らないときはまったく要らないんですが,必要なときはないと死ぬ.そんな印象です.
ResEdit
Windows のリソース (*.rc, *.res) 編集ソフト.Visual Studio の Express エディションだとリソースエディタが添付されず非 .NetFramework の GUI 周りが大変なので,この辺りのソフトウェアが必須となってきます.
DebugView
デバッグ出力を確認するためのソフトウェア.OutputDebugString(const TCHAR*) で出力した文字列を確認できます.GUI アプリではターミナルにデバッグ出力すると言う事が難しいので,何らかの文字列を出力したい時にお世話になります.
Process Explorer
強化タスクマネージャのようなソフト.一般的にも有用な使い方としては,「ファイルを削除できません」のような現象に陥ったときに,問題となってるプロセスを発見すると言うものがあります.
※参考:Windows で別のプロセスが使用中ですファイルを消す方法 - drk7jp
Process Monitor
ファイルシステムレジストリ,プロセスおよびスレッドの活動を監視するソフト.こちらはログ保存的な役割が大きいでしょうか.何らかのソフトウェアをインストールした際にどのレジストリを弄られたのかを確認するなど,Process Explorer ほどではないですが,たまに必要になってきます.
Resource Hacker
アプリケーションのリソース抽出・編集などを行うソフトウェア.主に,何らかの調査をする際に使用します.編集はやった事ないのですが,海外のソフトウェアを無理やり日本語化するときなどに使うそうです.
Inno Setup
インストーラーを作成するためのソフトウェア.最近だと QuickStart Pack をダウンロードすると InnoIDE と言う開発環境も一緒にインストールしてくれます.便利なのですが,Pascal をまた書くハメになってしまいました・・・

画像編集

PictBear
ペイントソフト.以前は JTrim を使用していたのですが,たまに思った事ができなくてペイントを起動するケースに遭遇するので代替ソフトを探し中です.他には GIMP と言う選択肢もあるのですが,ちょっとオーバースペックかなぁと言う事で PictBear を試しています.
IconFx
アイコンファイル (*.ico) の編集ソフト.アイコンに透過部分の修正など簡単な修正をしたい,サイズ毎 (16x16, 32x32, 48x48, ...) に違う画像を使いたい,アイコンを画像ファイルとして抽出したい,などの時に使用しています.
ViX
画像編集と言うよりは閲覧ソフトです.作成した画像のサムネイル一覧などを見る際には,Windows 標準よりも便利なので,取りあえずインストールしています.同系統のソフトウェアとして Picasa などもありますが,今のところこれが一番使いやすい印象です.

まだ完全に纏めきれていないので漏れがありそうですが,取りあえず最小構成としてはこの辺りを入れると開発が楽になるかなと思います.