サイレントマジョリティ

はてな村の人ってなんでまずは否定から入るの?教えて詳しい人 より.

サイレントマジョリティと言う言葉は,昔 中国、韓国と仲良くした方がいい?しなくてもいい?―石田衣良の白黒つけます!!:MSN毎日インタラクティブ と言う記事でネタになりましたが,ある記事を読んだ時に取り立てて言うこともなく賛同した場合,多くの人は「無言」を選択します.

個人ニュースサイトからリンクされるというのは、例えコメント無しでリンクを貼られたとしても、何らかの親近感や信頼感が存在していると僕は信じている。そして、その親近感や信頼感の結果が、『アクセス数の増加』として顕れているのではないか、と思うのだ。

そうなると『アクセス数』というのは、親近感や信頼感が産み出した『無言の感想』だと考える事が出来る。確かに読者からメールなどを貰わなければ、自分のテキストがどう思われているかは分からない。肯定的に受け取られているのか、それとも逆に否定的に思われているのか、それすら分からない。しかし、そういう区別が付かないという事を除けば、アクセス数は『感想』の一種ではないか? 即ち、『無言の感想』だ。

『アクセス数という名の感想』は無言だが、読者がテキストを読んで何にも感じないという事は有り得ない。その裏には肯定や否定、納得や反感などの様々な感情が隠されている。反応が無いのは寂しいが、その隠れた感情を察知する事で、テキストを書くモチベーションを維持する事は可能なのではないだろうか?

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アクセス数よりもう少し確度の高い指標として,例えば,はてなブックマークでコメント無しのブックマーク(無言ブックマーク)をした場合,ブックマークした記事に対して肯定的な印象を抱いた可能性が高いと見ることができます.

以下のグラフは,Topics and Knowledge 〜はてブ「人気の話題と知識」〜 で 2011/06/01 から 2011/10/19 の間に収集した 29,613 件の記事のコメント率(コメントしたユーザ数 / 公開ブクマ数)の一覧です.横軸が記事へのコメント率(0% = 0〜9%, 10% = 10〜19%,20% = 20〜29%,... を表す),縦軸が該当コメント率であった記事数を表します.

コメント率の平均は 36.67% でした.すなわち,ある記事をブックマークする際に 6割くらいの人は「無言ブックマーク」をしている事になります.これらの「無言ブックマーク」を肯定的な感想を抱いてブックマークしたと捉えれば,賛同の方が多いと言えます.もちろん全ての「無言ブックマーク」が賛同であるとは言えませんが,比較的コメントしやすい形になっているはてなブックマークの構造や,コメントしないにも関わらずわざわざブックマークした事を考えると,「無言ブックマーク」した場合はブックマーク先の記事に対して肯定的な印象を抱いている可能性はそれなりに高いのではないかと思います.