まとめサイトに反応する人の多くは、まとめ方に従ってまとめ通りに文句を言う

ゲーム資料現物寄付 募集 ~ 立命館大学ゲーム研究センター に関連して、2ちゃんねる2ch まとめブログ)を発端とした炎上騒動が起こっていました。

今回の炎上は、基本的には「言葉足らずで申し訳ありませんでした」という話に尽きる。
「ご寄付いただけるのは、感謝の限りです。」
「ただ、恐縮ながら、受け入れ側でも予算・マンパワーともに限界がありますので、その点は、どうかご理解願いたい」
「無断で着払いで送りつける…というのは、さすがに、ご勘弁願えれば…」
というニュアンスが十分に伝わりきらなかった。

それが、なぜ伝わりきらなかったといえば、立命館ゲーム研究センターの側としては「何かしらの枠組みを設けないと、これは対応しきれないぞ」という文脈がもともとあって、その感覚から書かれた文章が「ゲーム資料現物寄付 募集」だった。

ただ、ネット上ではじめて、この文章を目にする読者のほとんどは、もちろん、立命館側が新聞等でとりあげられた後の対応で困っているという状況はご存じない。おそらく、ネット上の多くの方は「ゲーム資料現物寄付 募集」というタイトルの文章をはじめて目にしたとき、特に何とも思わない方も多いとは思う。だが、「今まで大切にしてきたコレクションを寄付してあげてもいいかな」という気分の方が、問題の文章を目にした場合には、不愉快に感じられる方も少なからずいらっしゃったろう。

そのすれ違いが、今回の炎上へと繋がっている。

立命館大学「ゲーム資料現物寄付」のページは、なぜ炎上してしまったか(井上明人) - 個人 - Yahoo!ニュース

上記は、この件について、比較的関係の近い方からの釈明記事だそうです。これについては、「もう少し上手い書き方であれば、最初にスレ立てを行った人、および 2ch まとめブログのアンテナに引っかかる事はなかったかもしれない」と言う意味では正しいかもしれませんが、残念ながら、2ch まとめブログのアンテナに引っかかってしまった時点でその後の結果にはあまり差はなかっただろうと思います。

先日、2ch まとめブログ(を含むまとめサイト全般)に関して、興味深い呟きを見かけました。

個人的には、これは「まとめサイトを見てわざわざ反応する人は90パーセントはまとめ方にしたがってまとめどおりに文句を言う」くらいかなと思っています。

例えば、痛いニュース(ノ∀`):立命館大学「昔のゲームソフト・本体・攻略本下さい。汚いのやダブリは要らないです。送料は負担ヨロシク」 について見てみると、各種反響(コメント、Twitterはてブ等)を合計しても 高々 3,000 程度 である事が分かります。これは非常に大雑把な計算ですが、痛いニュースの月間 PV が 2 年前から変わらず 1 億 PV だとすると、1 日の PV は 300 万程度と推測できます。痛いニュースは 1 日に 5 件程度しか更新しないので(参考:「痛いニュース(ノ∀`)」と「アルファルファモザイク」の違い)、Google 等による過去記事への流入分を大体半分と仮定しても 1 記事あたりの PV は 30 万位になります*1。すなわち、該当記事を見て実際に反応した人と言うのは 1% にも満たない事になります。

2ch まとめブログ等で炎上案件の記事を見た場合、多くの人は、そもそも興味を持てなかったか、あるいは何とも言えないと言う感想を抱きながらスルーします。そこでスルーできずにわざわざ何かしらの反応をする場合、その多くはまとめサイトのまとめ方に流されるままとなってしまう人が多いのだろうと予想されます。こう言った人達は、全体から見れば少数なのですが、母数分母が大きくなりすぎたため絶対数としては十分に多いと言う問題を持つようになってきました。

炎上した時に「一刻も早く釈明しなければ」と考えない方が良い

最初の記事は、直接的な当事者じゃないと言うのも大きいでしょうが、炎上状態で書かれたものとしてはかなり上手いと思います。しかし、炎上状態で書かれる釈明記事(呟き)と言うものは正常な判断を失っている事も多いためか、かえって傷口を広げるだけのものも多いように感じます。

普段注目を浴びない人が炎上状態になり多数の人からの注目を集め、多くの非難や罵詈雑言などを浴びている状況になるとショック症状で正常な判断能力を失います。

この時に「これをするしかない」と思いついたことはだいたい悪手になるので行動しない方がいいです
…(中略)…
訓練で鍛えることはできないのでいざ経験してみるしかないのだけど……

これらを自制できないような人たち――というのは世間の事例を見てるとほとんどの人がそうだと思うんだけどエゴサーチに貼り付くのをまずやめた方がいいと思う(むしろ自分では気付けないからまわりの人でこれに似たような状況をみかけたら対処してもらうのが理想だとは思うんだけど)。ひどい時はPTSDのような症状をかかえてしまう恐れもある。

ということで炎上した時はピクニックに出掛けるのをおすすめします

炎上状態にある時に考えたいこと - laiso

数千にも及ぶ反響を見てしまうと、大事に見えてしまい「一刻も早く釈明しなければ」と言う気持ちになるのは理解できます。しかし、前述したように目に見えている反響と言うものは実際に見た人達の 1% にも満たないもので、その多くは(まとめられた内容の方に)偏ります。さらに言うと、それらは「昨日、自分が何を批判したのかも覚えていない」程度のものである事も多く、2, 3 日放置しておけば自然に収まったりもします。

企業、組織である場合には放置できない事も多いかとは思いますが、その場合も、釈明としてはできるだけ必要最低限に留め「自分の本心を分かってもらおう」のような事はあまり考えない方が、結果としてはうまくいったりもします。100% 非があった場合には仕方ないですが、そうではない状況で必要以上に批判が広がった場合には第三者から異論を述べる記事も出てきたりしますので、そう言った記事も参考にしながら、あまり結論を急がない方が良いのではないかなと昨今の炎上案件をいろいろ見ながら感じています。

*1:根拠に乏しい推測ですが、経験則的にも、あの規模であれば 1 記事に対して数十万程度の PV は発生しているんじゃないかなと予想しています。